八重歯・叢生

Case⑥

  • 10代女性 八重歯を治したい

    治療前

    年齢:12歳
    主訴:糸切り歯が変なところから生えてきた
    診断:叢生(歯が並ぶスペースが不足し、重なりや捻じれが生じている)
       犬歯の低位唇側転位(糸切り歯が八重歯になって生えている)
       Ⅱ級の咬合関係(上の歯列全体が、下の歯列より前に出ている)

  • 治療方針

    治療中

    装置:唇側マルチブラケット(クリアタイプ)
    抜歯部位:上顎両側第一小臼歯、下顎両側第二小臼歯
    治療期間:1年8か月
    総額:約80万円(税込)
    治療方針:側面セファログラム分析の結果、SNA・SNBはいずれも標準値より小さいものの、ANBは標準的な値を示しており、上下顎骨の相対的な前後的位置関係に大きな不調和は認められませんでした。また、Facial angle、Y-axis、FMAも標準的な範囲にあり、上下顎骨の垂直的な位置関係も良好と判断しました。顔貌についても上下口唇ともにE-line付近に位置しており、口元のバランスは保たれていました。
    Ⅱ級の咬合関係を有することから、上顎両側第一小臼歯、下顎両側第二小臼歯を抜歯し、上下顎の叢生および咬合関係の改善を治療目標としました。
    歯列のスペース不足(A.L.D.)は大きいものの、積極的な前歯の後退は必要ないと判断し、抜歯スペースを利用して叢生の改善と前歯の歯軸調整を行い、口元のバランスを維持しながら機能的で調和のとれた歯列と咬合関係の獲得を目指しました。

  • 治療結果

    治療後

    治療の結果、左右の第一大臼歯および犬歯のⅠ級関係が確立され、上下顎の叢生も改善されました。また、上下顎歯列の正中も一致し、歯列全体の調和が得られました。
    抜歯スペースを適切に利用して歯列を排列することで、前歯の位置関係と咬合関係が改善され、上下顎の歯列が調和した状態となりました。
    上下顎それぞれの固定様式を考慮した歯の移動により、口元のバランスに配慮しながら、機能的で安定した咬合関係を獲得した症例です。
    リスク:痛みや違和感、虫歯・歯周病、歯根吸収、歯肉腫脹、後戻りなどの可能性